トヨタ自動車は3月12日、愛知県豊田市の本社で2025年春季労使協議会の4回目(最終回)を開催し、トヨタ自動車労働組合(鬼頭圭介執行委員長)の要求に対して満額回答した。満額回答は5年連続。同社は17種類の職種・階級ごとに要求額を示しており、配分については今後決めていくという。年間一時金は過去最高だった昨年と同水準の7.6カ月分で満額回答した。

トヨタ労組が経営側に申し入れた今年の要求案は、職種・階級ごとの賃上げ要求額として9950円~2万4450円、年間一時金は基準内賃金の7.6カ月分を要求していた。総額は要求通りの満額回答となったが、配分については賃金、賞与ともに社員一人ひとりの力を引き出すことを目的に賃金分科会で詳細を決定する。