ホンダは、中国のエンジン生産能力を半減させることを11日までに明らかにした。2本ある生産ラインのうち1本の稼働を3月末に打ち切り、年産能力を52万基から26万基に減らす。「新エネルギー車(NEV)」中心の生産体制へと見直しを急ぐ。

 広東省広州市にある東風本田発動機のエンジン生産ラインを減らす。ホンダは完成車工場の縮小も進めており、今年1月には3工場あった広州汽車との合弁工場のうち1工場の生産も停止した。エンジン車を中心とする既存工場の生産能力は24年1月の149万台から96万台に減った。

 一方、24年10月以降には電気自動車(EV)専用の2工場を稼働。3月6日には中国専用EV商品群「イエシリーズ」の第1弾モデルを発表した。現地ニーズに沿ってEVを拡充し、中国事業のてこ入れを図る。