日産自動車は30日、米国の3工場で2月中旬から希望退職を募ることを明らかにした。米国工場は販売不振に伴って4月以降、完成車を生産する4ラインのうち2ラインを2直から1直に切り替える計画。減産に合わせて人員数を最適化する。計画人数は非公表。

 「ローグ」などを生産するスマーナ工場と「アルティマ」などを生産するキャントン工場でそれぞれ1ラインを1直化する。スマーナ工場は4月、キャントン工場は9月に切り替える。エンジンなどを生産するデカード工場も4月から来年2月にかけて生産調整を行う。

 3工場合計の従業員数は昨年12月時点で「1万2千人以上」(広報担当者)。日産はグローバルで9千人の人員削減を計画しており、今回の希望退職もその一環となる。