中型バスでの自動運転「レベル4(特定条件下における完全自動運転)」による営業運行が2月3日から茨城県日立市で始まる。国内のレベル4としては最長距離を走るという。茨城交通(任田正史社長、茨城県水戸市)が運行を担う。
いすゞ自動車「エルガミオ」をベースに、先進モビリティ(瀬川雅也社長、茨城県つくば市)が自動運転車両に仕立てた。最高速度は時速40キロメートルで、乗車定員は着座のみで28人(乗務員含む)。
道の駅「日立おさかなセンター」とJR常陸多賀駅間の約8.7キロメートルを走る。このうち日立電鉄線の廃線跡地を使用したBRT専用軌道の約6.1キロメートルを自動走行する。平日に4往復(8便)の運行を計画する。
これまでに政府の補助なども受け、茨城交通などを含む官民のコンソーシアム(企業連合)が実証を重ねてきた。今後は、乗務員が同乗しない運行や、一般道路での自動運転を目指していく。