ホンダの創業ビジネスである二輪車事業。売り上げ規模は四輪車の5分の1に過ぎないが、前期は1千億円の利益を出し、赤字回避の立役者となった。「昔から新興国に軸足を置いた事業形態で、先進国ほどリーマンショックの打撃を受けなかった」。大山龍寛常務(二輪事業本部長)は淡々と語るが「いかなる時でもきちんと収益を稼ぐ」という言葉に、世界シェア3割を握る巨人とし…