いすゞ自動車と東日本高速道路(NEXCO東日本、由木文彦社長、東京都千代田区)は除雪車の後ろを走る「標識車」について、自動走行車による高速道路での走行試験を今冬から始める。将来的には後続無人で追従走行させることを目指す。

 両社は2021年から標識車の自動走行技術の確立に向けて共同研究している。開発中のシステムは、ロータリー除雪車と標識車が衛星測位システムと車車間通信を組み合わせて正確な位置情報を取得し、カーブなどの道路状況に合わせ車間距離を調整して走る。雪の塊など障害物を検知するセンサーも備える。

 いすゞは車両の提供や改造、ソフトウエア開発などを担う。これまではいすゞのテストコースや非降雪時の高速道路で試験走行していた。