パナソニックオートモーティブシステムズ(PAS、永易正吏社長、横浜市都筑区)は8日、法人向けのスマートフォン用カーナビゲーションアプリ「ゴリラーダプロ」のサービスを開始したと発表した。同社として、ナビアプリの提供は初めて。屋外設備の保守点検を行う事業者などの利用を想定。電力や都市ガスなどのインフラ設備や街灯、屋外広告など、一般的なカーナビでは住所検索ができない地点へのルートを案内する。同社によると「住所のみで特定できない設備の検索を、総合的にカバーしたサービスは珍しい」としている。

 アプリは導入事業者が事前に屋外設備の位置情報を事前に登録する必要があるが、保守点検の担当者が目的地を探す手間を削減できる効果が期待できる。検索には同社の市販カーナビ「ストラーダ」のノウハウを活用し、条件別でルートを提示するなど利便性を高めた。地図データをスマホにダウンロードすれば、山奥など電波の届かない地域でも使用できる。また、ドライバーの位置情報もリアルタイムで確認できる。

 料金は1端末当たり、月2200円(消費税込み、要年間契約)。