日産自動車は18日、中国の清華大学と共同研究センターを設立すると発表した。2024年から共同研究を始める。充電インフラの整備や車載電池の回収・再利用などを研究する。1995年以降に生まれた中国の「Z世代」に向けたマーケティングに関する研究も行う。

 両者はこれまで、中国市場の電気自動車(EV)や自動運転技術などの分野で、共同研究してきた。充電インフラやマーケティングなどにも広げる。内田誠社長兼最高経営責任者(CEO)は「消費者ニーズに合致した戦略の策定につながると期待している」とコメントした。

 日本の自動車メーカーは中国で苦戦を強いられている。日産は、24年下期に中国市場で同社初のプラグインハイブリッド車(PHV)を含む4車種の新エネルギー車(NEV)を日産ブランドで発売し、巻き返しを図る考えだ。