トヨタ自動車は11日、水素エンジンを搭載した商用バン「ハイエース」による走行実証を、オーストラリアで開始したと発表した。実用性や耐久性などを確認する。

 同日、スーパー耐久シリーズの最終戦が開かれた富士スピードウェイ(静岡県小山町)で、実証車両と同型の水素エンジン車を公開した。中嶋裕樹副社長は「実証を経て市販化を目指したい」と語った。

 水素エンジンハイエースは、床下に水素タンクを3本搭載し、ガソリン車やディーゼル車と同様の荷室や室内の広さを確保した。2024年1月までの約4カ月間、メルボルン近郊で建築会社や警備会社が使用する。