「数字で引っ張るのではなく、ビジョンで引っ張っていく」―。トヨタ自動車の豊田章男会長は社長在任の14年間、数字目標を掲げることを嫌った。その代わり、豊田会長が社内に呼びかけたのが「もっといいクルマをつくろう」「街いちばんの会社になろう」など、実にシンプルな指針だ。この「ビジョン経営」が浸透した結果、トヨタの業績は他の追随を許さない圧倒的な強さを見…