現場に立つ山田社長(写真左)。生産に必要な工程が一人ひとり身についているか、注意深く見つめる。

富士シート(山田博明社長、大阪府豊中市)は、ダイハツ工業を主要納入先とし、国内で生産される全てのダイハツ車の自動車シートを手掛ける。山田社長の祖母のふじ氏が鉄工所として1935年に創業した。当初は溶接や曲げ、プレス加工技術を生かし、ボンネットなど鉄ものを供給していたが、トラクターの座席を手掛けたことがきっかけで、次第に自動車シートの生産にシフトし…