eモビリティパワーが運用する急速充電器

 充電インフラ事業を手がけるeモビリティパワー(eMP、四ツ柳尚子社長、東京都港区)と東日本、中日本、西日本の高速道路3社は29日、2025年度までに高速道路に設置する急速充電器を22年度末比2.1倍の約1100口(充電口ベース)に増やす計画を発表した。充電器の複数口化や高出力化を推進する。さらに24年度には高速道路の路外に整備された急速充電器を利用するため、一時退出しても高速料金が変わらない仕組みを導入することを検討する。長距離移動時の充電インフラの利便性を向上し、EVの普及につなげる。

 4社によると、20年度末に402口だった急速充電器は、新規設置や複数口化などで21年度末に429口、23年度には666口に増える見通し。EVの普及に伴う「充電待ち渋滞」も懸念される中、充電口を増やす。24年度には新たな課金・決済システムを導入することも検討しているという。