古河ユニック(山川賢司社長、東京都千代田区)は26日、乗車型ミニ・クローラクレーン「URW370C」シリーズの機能を拡充し販売を開始したと発表した。作業の安全性を高める「作業範囲制限装置」とともに、操作性を向上する機能などを追加して商品力を強化した。年販60台を目指す。

 作業範囲制限装置はブームの高さや長さ、角度、旋回角度などを制限できる機能で、制限を越えると自動停止して事故を防ぐ。また、ブーム全自動格納機能を追加し、作業終了時の格納操作をスイッチ一つで行えるようにした。同時に、山岳地など機材搬入が難しい場所にクレーンを分解して運搬できる「分解仕様」(ディーゼルエンジン仕様のみに設定)の取り扱い性を改善。ブームやアウトリガーなどの主要パーツ個々の重さを1トン未満に抑えた。これにより分解にかかる時間を約40%、組み立て時間も約30%削減し、作業の効率化につなげた。

 標準価格は、ディーゼルエンジン仕様が1330万円から、電動パワーユニット併用タイプが1440万円から。