古河ユニック(山川賢司社長、東京都千代田区)は、メンテナンスフリーのAGMバッテリーを新たに搭載した完全電動仕様ミニ・クローラクレーン「URW295CB3RA」を開発し、発売した。“ゼロ・エミッションクレーン”をコンセプトに、排ガス規制がある地下や屋内のほか、外部電源の取得が困難な現場などで自走によるクレーン作業を可能にしたバッテリー式のミニ・クローラクレーンの新型モデル。
バッテリーには電解液をスポンジ状のガラスマットに浸み込ませたAGMバッテリーを採用した。従来モデルの液式鉛バッテリーはバッテリー液が充電時の水分解と自然蒸発により減少するため、定期的に点検しバッテリー液の補水が必要だった。AGMバッテリーは補水が不要でメンテナンス性が大幅に向上し、液漏れの心配もなく取り扱いが容易。また、充電時間を大幅に短縮し、ユーザーから要望が多かった充電中のクレーン作業も可能にした。
価格は1082万円(税別)からで、販売目標は年間40台。