損害保険ジャパンとNTTコミュニケーションズ(丸岡亨社長、東京都千代田区)は26日、損保ジャパンのコールセンター(事故サポートセンター)にNTTコミュニケーションズが提供する対話型の人工知能(AI)を導入し、今月から運用を開始すると発表した。1時間あたり最大3千件の保険金請求の連絡を受け付ける体制を構築する。損保ジャパンによると、この規模の受け付け体制は世界最大級という。

 火災保険の契約者を対象とする。大規模な地震が発生した際に、ディーラーや整備工場ではガラスの破損や壁の亀裂、天井の落下などの被害を受けることも少なくない。こうしたケースでも迅速な対応につながるとみられる。

 連絡先に対話型AIを選択した契約者のほか、台風や地震など大規模な自然災害で被害を受けた際にコールセンターが混み合っている場合、対話型AIが請求手続きに必要な情報を聞き取る。損保ジャパンのシステムに、データを自動で投入し、事故受け付けの手続きを完結する。