岸田首相は、排出量取引と炭素税を組み合わせた制度設計を行うよう指示した(首相官邸HPより)

脱炭素化に向けた投資計画とともに、炭素に値付けする「カーボンプライシング(CP)」の議論を政府が始めた。企業間で二酸化炭素(CO2)排出量の過不足分を取引する「排出量取引」や、排出量に応じて課税する「炭素税」などの可能性を探る。政府としては段階的な導入で産業界などからの理解を得たい考えだが、特に炭素税の導入には反対論も根強く、議論は曲折も予想され…