回復前のエンジン
回復後のエンジン

 いすゞ自動車は13日、リースアップしたトラックを新車同様の性能に回復させた車両のメンテナンスリースの取り扱いを10月から開始したと発表した。対象車種は大型トラック「ギガ」。「リマニ」と呼ばれる、使用済み製品を回収後に分解、部品交換などして新品同様の製品に仕上げる技術を使って新車と同程度に回復させる。再利用する部品が多いため、新車を購入するよりも二酸化炭素(CO2)の削減効果が見込まれる。

 いすゞのリマニ技術は、再利用可能なエンジンやトランスミッションなどを新品と同等の機能に回復させる。これにより再生した車両を再度メンテナンスリースで提供する。新車同等の耐久性、信頼性を確保している。

 環境面では、新車1台当たりの製造時のCO2排出量に比べ、5年間で100万㌔㍍を走行したギガで算出すると約76㌧の削減効果があるという。

 リマニは、いすゞエンジン製造北海道(北海道苫小牧市)が行う。改修作業は、改修する車両の使用状況によっても異なるが、最短で2カ月要する。リマニ技術の対応は、2017年4月以降に発売したギガが対象となる。