日産自動車は27日、スマートフォン(スマホ)向けに電気自動車(EV)の利用証明書「ブルー・スイッチカード」の運用を10月11日から開始すると発表した。EVに関する優遇施策を展開する地域を訪問した際に簡単にサービスを受けられる環境を構築していく。日産や地元の系列販社などとEVに関する連携協定を結んでいる熊本県阿蘇市と長崎県佐世保市から運用を始める。

 ブルー・スイッチカードは、日産のコネクテッドサービス「ニッサンコネクトサービス」で展開するスマホアプリ「ニッサンコネクトEV」の新機能。従来は、鍵や車検証などでEVオーナーであるかを確認していたが、スマホアプリが証明書の代わりにすることでEVユーザーの利便性向上につなる。

 また、佐世保市と公益財団法人佐世保観光コンベンション協会は、EVで主要観光地を訪れた際に受けられる自動車優遇施策を同日から開始すると発表した。日産と地元の販社は協力する。

 運用開始当初は阿蘇市と佐世保市の2自治体での展開だが、同社は運用エリアを拡大していきたいとしている。