日産自動車は7日、INCJが所有するビークルエナジージャパン(池内弘社長、茨城県ひたちなか市)を買収すると発表した。INCJが所有する47%の株式を全株取得するとともに、ビークルエナジーが新たに発行する株式を引き受け、連結子会社化する。出資額や最終的な出資比率は非公表。ビークルエナジーへの出資で電池の安定調達を図るとともに、ハイブリッド車(HV)用電池の開発強化につなげる。

 ビークルエナジーは、日立製作所の子会社を前身とする電池メーカーで、2019年3月にINCJ、マクセルホールディングス、日立アステモ(当時は日立オートモティブシステムズ)が出資した。小容量高出力のHV用電池を強みとし、日産は「キックス」や「ノート」のシリーズ式ハイブリッドシステム「eパワー」に同社の電池を採用している。

 日産は元子会社を前身とするエンビジョンAESCグループに20%出資しており、「リーフ」など電気自動車(EV)用電池を調達しているほか、「アリア」には寧徳時代新能源科技(CATL)を採用。HV用電池はパナソニックからの調達実績もあるほか、20年には中国のサンウォダと次世代eパワー用の共同開発に向けた検討を進めていることも発表していた。世界的な電動化の流れの中で電池の調達リスクが拡大する中、パートナー企業を増やし、電池の安定調達を図る。