2022年秋の全国交通安全運動が21日から始まった。全国重点目標では「子どもと高齢者をはじめとする歩行者の安全確保」「夕暮れ時と夜間の歩行者事故などの防止および飲酒運転の根絶」「自転車の交通ルール順守の徹底」の3つを掲げる。これに加えて各地域の実態や課題に応じた地域重点目標も設定し、30日までの運動期間中、行政や自動車関連団体、民間企業の多くが広く国民やドライバーに交通ルールの順守を呼びかけていく。30日は「交通事故死ゼロを目指す日」とし、官民を挙げて全国で一人の犠牲者も出さないよう取り組む。
今回の運動では歩行中の交通事故による死傷者で最も多い高齢者や子どもの安全確保や夕暮れ時と夜間の事故防止のほか、飲酒運転の根絶、あおり運転などの妨害運転防止の広報啓発などを推進する。また、都市部などで利用が増えている電動キックボードについても販売事業者と連携した利用者に対する安全な使用を呼び掛けていく。自転車に関しても、スマートフォンを使用しながら運転の危険性をユーザーに周知するなど法令順守の徹底を求め、事故防止につなげる考えだ。