ブリヂストンは26日、米国のウォーレン工場でトラック・バス用タイヤの生産能力を増強すると発表した。2026年末までに現在の年産約350万本から、約450万本に引き上げる。設備投資額は約700億円。今回の生産能力の増強に伴って同工場の雇用人数は約1100人から1400人以上に増える見込み。
同社のトラック・バス用タイヤの米国での現地生産比率は21年実績で約85%。トラック・バス用タイヤの需要拡大で、現在の供給能力では約70%にまで低下する見通しだという。現地での生産能力を引き上げて、現地生産比率を高める。
また、今回の設備投資で、同工場で生産するすべてのタイヤにRFIDタグの取り付けが可能になる。生産日時や場所、検査情報、出荷日時、点検情報など、タイヤごとに情報を登録することが可能となり、タイヤデータを生かしたソリューションサービス拡大にもつながる。
石橋秀一グローバルCEOは「トラック・バス用でも『循環ビジネス時代の新たなプレミアム』と位置付ける『エンライトンビジネス戦略』を重要な戦略的成長投資として実行していく」とコメントしている。