システムのイメージ

 コムテック(大川晋悟代表取締役、愛知県東郷町)は、クラウド上で社用車の運行などを一元管理できる運転管理システム「Cポータル」のサービスを9月に開始すると発表した。ドライブレコーダーなどの専用デバイスとの連携により、走行記録や運転状況の確認などが容易に行える。専用機器には「アルコール検知器」もあり、今後、一定台数の自家用(白ナンバー)の営業車を取り扱う事業者への義務化が予定されている呼気確認にも対応していく。企業の運行管理に踏み込んだサービスを提供することで、機器の売り切り型の事業モデルからの脱却を図る狙い。

 Cポータルは3つの対応機器から選択する形で、導入事業者のニーズに合わせたサービスを構築できる。機器は免許証による運転者認証機能を搭載した「運転管理装置」とブルートゥース内蔵のアルコール検知器、走行記録や衝撃などによるイベント録画を可能にする無線LAN内蔵のドライブレコーダー。社用車の走行記録管理や運転日報の作成、アルコールチェックなどが行え、安全運行の補助に活用できる。社用車の運行管理を効率化できるほか、ペーパーレス化にもつながるとしている。

 改正道路交通法による白ナンバーの営業車への安全管理が厳格化される。さらに、テレワークの普及で企業の社用車の管理も複雑になっている。同社ではこうした流れを受け、高まる運転管理のニーズに対応したサービスの導入を決めた。

 新サービスはデバイスの購入が必要になるが、当初5年間はシステム利用料が無料となる。