メルセデス・ベンツ日本(MBJ、上野金太郎社長、東京都品川区)は14日、新型電気自動車(EV)「EQB」を発売した。量産車としては国内初の3列シートを備えたEVとなる。同日都内で実施した発表会で上野社長は「メルセデス・ベンツとして国内3番目のEVとなるが、7人乗りのパッケージは最大の魅力だ」とし、ファミリー層をはじめとする幅広い顧客層への拡販に取り組む方針を示した。

 EQBは容量66・5㌔㍗時のリチウムイオン電池を搭載し、出力100㌔㍗までのチャデモ規格の急速充電に対応する。前輪駆動の「250」は最高出力140㌔㍗、最大トルク385ニュートン㍍を発生し、航続距離は520㌔㍍(WLTCモード)。前後2モーターを搭載した四輪駆動の「350 4マチック」は最高出力215㌔㍗、最大トルク520ニュートン㍍で、航続距離が468㌔㍍(同)となっている。

 新型車は2020年に新規投入した内燃機関モデル「GLB」をベースに開発。フロントグリルのブラックパネルや専用意匠の前後LEDライトなどにより差別化した。

 価格は788万円(消費税込み)から。