調印式での本田技術研究所の大津啓司社長(左)と常総市の神達岳志市長

 本田技術研究所と茨城県常総市は4日、人工知能(AI)や知能化マイクロモビリティを活用した「AIまちづくりへ向けた技術実証実験に関する協定」を締結したと発表した。両者はまちづくりに関する課題分析をはじめ、AIや自動運転などの先端技術を生かしたアイデアの創出、その技術実証実験を行う。今秋頃の開始を目指し、今後、両者で協議と検討を進める。

 同協定は5年間の契約。両者で「常総市まちづくり運営企画会議(コンソーシアム)」(仮称)を設立し、市民や市内企業と一体となって、まちづくりのアイデアを創出する。AIまちづくりへ向けた課題分析のほか、AIや自動運転などを活用してアイデアの可能性を探る。

 知能化マイクロモビリティの実用化に向け、常総市内で「搭乗型マイクロモビリティ」と「マイクロモビリティロボット」を活用した技術実証実験を行う。「水海道あすなろの里」などで順次開始する予定だ。ホンダは2030年頃に知能化マイクロモビリティの実用化を目指しており、今回のリアル環境下での技術実証実験を役立てる。