ガイア―Xやカテナ―Xとの相互接続イメージ

 NTTコミュニケーションズとNTTデータは、ドイツの自動車メーカーなどが運営するデータ流通基盤「カテナ―X」と相互接続が可能な国際データ流通プラットフォームを開発すると発表した。国内の自動車や航空機関連企業がドイツ系企業と安全にデータをやり取りできる環境を整備する。

 ドイツの自動車メーカーは、ドイツ・フランス両政府によるデータ流通構想「ガイア―X」に沿った技術「IDS」を使って、安全にデータを流通できるカテナ―Xを今夏に運用する予定。ドイツ系の自動車関連企業と取引する日本の企業もデータの流通にカテナ―Xの利用を求められることから、これに対応する日系企業向けデータ流通プラットフォームを開発する。欧州企業のデータ空間に相互接続が可能で、日本のポリシーで安全にデータを管理できる仕組みを構築する。

 カテナ―Xは、BMWやメルセデス・ベンツ、ボッシュなどの自動車関連企業が参画している。NTTデータなどは、日本の自動車関連企業のほか、航空機、エネルギー関連企業に参画を呼び掛け、オープンな共創活動で取り組む方針だ。オランダ応用科学研究機構など、海外の組織とも連携し、カテナ―Xなど、欧州と日本のデータ空間へ安全に相互接続できるデータ流通プラットフォームを開発する。

 将来的には、NTTが提唱する最先端光技術でネットワークを実現する「IOWN(アイオン)」の技術を導入し、低消費電力や大容量、低遅延なデータ流通の実現にもつなげる。