トヨタとNTTは今年3月に資本業務提携を発表した

 NTTがNTTドコモを完全子会社することに伴う自動車メーカーへの影響が注目される。日系自動車各社は国内で、自動車がインターネットなどで外部とつながるコネクテッドカーの普及を本格化しており、通信会社との連携を強化してきた。NTTグループの今後の動向が自動車メーカーのつながる技術の戦略を揺さぶる可能性がある。

 トヨタ自動車は今年3月、NTTと資本業務提携することで合意、スマートシティ分野で協業していくことを決めた。トヨタはコネクテッドカーの分野では、KDDI(au)と協業してきたが、プロジェクト規模が大きいスマートシティ分野ではNTTと組んだ。

 一方のドコモは5G(第5世代移動通信方式)の共同研究を実施するなど、日産自動車と関係が深い。日産が国内で展開しているコネクテッドカー向けサービスはドコモとの協業だ。このほか、ホンダは通信会社ではソフトバンクと協業しており、自動車メーカーのコネクテッドカーで協業する通信会社は色分けされている。

 NTTがNTTドコモを完全子会社することで、今後、自動車メーカーと通信会社の関係に影響が及び、コネクテッドカーの戦略見直しを迫られる可能性もある。

 普及が見込まれる5Gは自動運転に必要不可欠な技術で、「つながる技術」が次世代車の付加価値を左右する可能性がある。自動車メーカーにとって重要なパートナーとなる通信業界の動向が注目される。