4車線化候補箇所(出典:国交省)

 国土交通省は4日、全国の高速道路の暫定2車線区間で、2022年度から4車線化に着手する候補箇所に7カ所約43㌔㍍を選定したと発表した。

 事業費は約2570億円を見込み、財政投融資を活用する。今後は、予算成立後の事業許可に向けて必要な手続きを行う。

 高速道路の暫定2車線区間は、4車線と比べて渋滞や事故防止、災害時の対応などに課題がある。そのため、国交省では19年9月に課題の大きい区間を優先整備区間(約880㌔㍍)として選定し、4車線化を順次事業化している。

 斉藤鉄夫国交省は同日の記者会見で、「物流を効率化し、国際競争力の強化や生産性向上のためにも4車線化を進めることが重要である」と説明した。昨今の大雪による立ち往生のリスクや渋滞状況、事故発生状況などを総合的に勘案した上で7カ所を選定した。

 4車線化候補箇所は次の通り。

 ▽道東自動車道トマムIC~十勝清水IC▽常磐自動車道広野IC~ならはSIC▽東海北陸自動車道福光IC~南砺SIC▽舞鶴若狭自動車道小浜西IC~小浜IC▽米子自動車道溝口IC~米子IC▽浜田自動車道大朝IC~旭IC▽東九州自動車道津久見IC~佐伯IC