東京タクシーセンターは、特別区武三(東京23区と武蔵野市、三鷹市)地区の法人タクシー事業者に所属する運転手(運転者証交付者)の2020年度の平均年齢が58・1歳になり、前年度より0・2歳上がったと発表した。前年度に対し上昇したのは5年ぶり。また新たにタクシー運転手になることを希望する人が受講する新規講習の修了者の平均年齢は、21年度(11月末現在)に40・1歳となり、0・2歳上がり上昇に転じた。

 タクシー運転手では高齢化が問題になっていたが、この数年の法人運転手や運転手を目指す人の平均年齢は、日本交通や国際自動車(km)など都内大手事業者が大学新卒者を中心に若年層を数百人単位で採用していたため低下傾向にあった。しかし、最新の調査では上昇傾向がみられた。

 20年度の運転手の年齢が上がった理由について同センターは「よく分からない。例年に比べて45~50歳の人たちが若干多く業界から抜けているが、これが原因だと断定はできない」(企画広報課)と首をかしげた。

 運転者証交付者の平均年齢のピークは15、16年度の58・6歳で、その後は徐々に低下し、19年度は57・9歳になっていた。新規講習修了者も年々低下し、20年度は初めて30歳代に下がっていた。

 今年度の修了者数は11月末現在で1971人。年間で1600人強減少し3430人にとどまった20年度(年間3430人)を上回る減少傾向が見られた。コロナ前は年間5千人前後で推移していた。同センターでは「明らかにコロナの影響だ。今年度の人数は20年度より悪化する可能性が高い」(同)と懸念を示した。

 また、同地区の個人タクシー運転手(事業者乗務証交付者)の20年度の平均年齢は、64・1歳で、19年度(64・2歳)より若干低下した。人数は減少傾向が止まらず、20年度は1万817人(19年度1万1517人)だった。