日産自動車は8日、高性能セダン「スカイラインニスモ」を9月上旬に1千台限定で発売すると発表した。「スカイライン400R」をベースに、ニスモのレース技術を生かして走行性能を高めた。排気量3リットルのV型6気筒ツインターボエンジンの最高出力は標準仕様の298キロワット(405馬力)から309キロワット(420馬力)に、最大トルクは475ニュートンメートルから550ニュートンメートルに引き上げた。高トルクを的確に路面に伝えるため、専用の高性能タイヤを採用したほか、後輪の幅を20ミリメートル拡大した。

 フロントフェンダーには「GT」のエンブレム、センターコンソールには1千台限定のシリアルナンバーを刻印した「ニスモメタルエンブレム」を配置。日産モータースポーツ&カスタマイズの片桐隆夫社長は「今年の日産創立90周年の記念に花を添えたい」とした。価格は788万400円から。

 また、初代「スカイラインGT」の誕生60周年を記念した特別仕様車「スカイラインニスモリミテッド」も2024年夏に100台限定で発売する予定で、価格は947万9800円(消費税込み)。