日野自動車は、古河工場(茨城県古河市)にグループ架装メーカーのトランテックス(原田泰彦社長、石川県白山市)が架装工場を新設して2022年1月に稼働すると発表した。完成車をシャシーから架装まで同一敷地内で一貫生産する体制を整え、納期の短縮を図る。新しい架装工場では、中型トラックのメーカー完成車「VQ」のウイングバン(VQウイング)を生産し、同月13日に販売する。
従来はシャシーを古河工場で生産し、トランテックスの本社工場で架装、その後、二次架装して納入先に供給していた。架装工場の新設で古河工場内でシャシーから架装まで同一敷地内で生産を連動させ効率化が図れる。拠点間の車両陸送も不要となるため、商品の納期短縮を見込んでいる。
ます古河工場でメーカー完成車として市場ニーズの高いウイングバンを製造する。VQウイングシリーズの追加でメーカー完成車としてラインアップするシャシーとボディーの組み合わせが現行比で約3倍に拡大する。現在、国内で販売する大中型ウイングバンのバリエーションの約7割をメーカー完成車でカバーできるようになるとしている。