日野チームスガワラをATでサポート―。商用車向けオートマチックトランスミッション(AT)を手がける米アリソントランスミッションの日本法人であるアリソンジャパン(ニコラス・ダルマ社長、東京都港区)は、「ダカール・ラリー2022」に参戦する日野チームスガワラに、トルクコンバーター式AT「アリソン3000シリーズ」を提供したと発表した。3000シリーズは昨年に引き続きの採用となるが、チームとして初投入するハイブリッドトラックに搭載される。

 3000シリーズはクラッチ交換が不要なだけでなく、トルクコンバーターにより発進時のエンジントルクを増幅させることで高い発進性能を持つことが特徴。日野チームスガワラの競技マシンはエンジン排気量が8866ccと小さく、トルクコンバーター付ATによるトルク増幅などで最高速度まで素早く到達できることなどが期待されている。

 また、日野チームスガワラが参戦するトラック部門は最高速度が時速140㌔㍍に制限されており、平均車速を稼げるかも重要なレースマネジメントとなっている。ドライバー兼チーム代表の菅原照仁氏は「全域で間断なく動力を伝達し、加速性能に優れるアリソンATは不可欠」と話している。