マツダは10日、2022年3月期連結業績予想で売上高を下方修正して発表した。半導体供給不足に伴う生産調整の影響で、前回発表した従来予想に対し2千億円減を見込む。原材料価格の高騰に対し販売費の抑制や固定費の効率化を進め、営業利益は前回予想を据え置いた。当期純利益は60億円増を見込む。
通期のグローバル販売台数は前回発表に比べ9万8千台少ない131万1千台に引き下げた。北米は2万4千台増と好調だが、他地域が軒並み落ち込む。
4~9月期は半導体供給不足に伴う生産調整の影響があったが、米国など販売好調な市場に優先供給し、リーンな在庫で効率的なオペレーションを実行した。グローバル販売台数は前年同期比14・1%増の66万台と伸長した。北米は同34・7%増、欧州も同29・9%増と好調に推移した。営業損益は397億円の黒字に転換した。前年同期は新型コロナウイルス感染拡大の影響から529億円の赤字だった。