トヨタ自動車は30日、マツダと共同で米アラバマ州に新設した工場が稼働したと発表した。「カローラクロス」を生産する。トヨタにとっては米国5拠点目の工場で生産能力は各社15万台の合計30万台。マツダ車の生産は22年1月に開始する予定で本格稼働後の工場全体の従業員は最大4千人になる見通しだ。

 アラバマ工場はマツダと計23億1100万ドル(約2500億円)を投じて18年から建設してきた工場。前トランプ政権が米国内への投資を強く求めたことも背景に新設した拠点となる。

 カローラクロスを生産するトヨタに対し、マツダはスモールアーキテクチャーを採用した北米専用のSUVを生産する計画。パワートレインにはトヨタハイブリッドシステム(THS)を採用する。