マツダは7日、FRプラットフォームを採用したラージ商品群のSUVモデルを2022、23年に世界で4車種投入すると発表した。新型SUVは日本や欧州向けに「CX―60」と「CX―80」、北米向けが「CX―70」と「CX―90」。ラージ商品群の第1弾モデルは国内の防府第2工場で生産し、22年1~3月期に投入する予定。

 また、スモール商品群では新型SUV「CX―50」を22年1月に米国のトヨタ自動車との合弁工場で生産する。市場が拡大しているSUV商品を拡充してシェアアップを図る。

 新たに投入するラージ商品群のSUVは販売する地域別で2つのボディーサイズと、2列および3列のシートタイプを用意する。道路や駐車場が狭い日本と欧州向けは同じサイズとし、北米向けはワイドボディーを設定する。

 パワートレインも各国の環境規制や地域のニーズに応じて設定する。ラージSUV4機種向けに6気筒ディーゼルエンジンと火花点火制御圧縮着火方式を採用したガソリンエンジンに48ボルトマイルドハイブリッドシステムの組み合わせや、6気筒ガソリンターボエンジンに加え、直列4気筒ガソリンエンジンとモーターを組み合わせたプラグインハイブリッド車(PHV)を用意する。日本や欧州向けにはマイルドハイブリッド車やPHV、ハイパワーが求められる北米市場向けにはターボモデルとPHVを主に展開する計画だ。

 CX―50は、米国アラバマ州に新設したトヨタとの合弁工場で生産する。スモール商品群のラインアップに加わる新型SUVは、米国の市場ニーズに対応したモデルに仕上げたという。