日野自動車は30日、極東開発工業と架装や車両に関するデータ連携の試験運用を10月に開始すると発表した。車載通信端末で架装の情報を取得し、架装の異常検知による予防整備の実現や整備、運行管理の効率向上につなげるプラットフォームとして2022年度の本格運用を目指す。
これまでは別々に管理されていた架装と車両のデータを統合運用できるプラットフォームを日野が開発。部分的なデータ連携でシステムの動作性などを検証した後、連携させるデータを増やし、本格運用に移行する。
連携によって車両を使用する事業者は1回の入庫で架装を含めた効率的整備ができるようになるほか、例えば冷凍庫の庫内温度情報を運行管理者と共有することで荷室管理に伴うドライバーの負担軽減にも寄与するという。極東開発工業のほかパートナー企業を順次拡大していく方針だ。