塵芥車や冷凍車など様々な架装車両に対応する(写真はイメージ)

 いすゞ自動車は9日、コネクテッド技術を活用した架装部分のモニタリングシステムを開発したと発表した。まずは、脱着装置付きコンテナ専用車で架装物の稼働や制御をシャシー側の通信端末を通じて情報を取得するシステムを極東開発工業と開発した。コネクテッド機能を活用し、シャシーから架装物までトータルでサポートできる体制を整えることで物流業界の課題解決につなげる。2021年度中の実装を目指す。

 同社は、車両のエンジンやトランスミッションなどをリアルタイムでモニタリングし予防整備につなげる「プレイズム」を展開しているが、こうしたコネクテッド機能を架装部分のモニタリングまで広げる。

 車両データとともに架装物の制御情報を車両側の通信端末を使っていすゞのサーバーに転送し、架装メーカー側のサーバーと情報を連携して架装部分も含めた稼働サポートにつなげる。

 同システムは極東開発工業をはじめ、日本フルハーフ、アイチコーポレーション、新明和工業、トプレック、菱重コールドチェーンとの協業を進め、塵芥車、冷蔵・冷凍車、高所作業車やテールゲートリフターなどの多様な架装物にも対応していく。