日本自動車輸入組合(JAIA、ティル・シェア理事長)が5日発表した2021年7月の外国メーカー車新規登録台数(貨物車、バス含む)は、前年同月比13・7%増の2万971台だった。前年同月実績を上回るのは5カ月連続で、7月単月の台数としては過去11番目に多かったが、コロナ禍の反動で大幅増となった4~6月に比べて上昇幅は縮小した。海外生産の日本メーカー車を含めた輸入車新規登録台数は、同33・0%増の2万7716台だった。

 登録車全体のうち外国メーカー車の割合は8・5%で、7月単月としては過去最高となった。電気自動車は689台で、外国メーカー車に占めるシェアは3・3%だった。

 外国メーカーの乗用車をブランド別で見ると、メルセデス・ベンツが同9・0%減の4206台で首位だった。全面改良した新型「ゴルフ」などが販売増をけん引したフォルクスワーゲンが同20・2%増の3050台、BMWが同0・8%減の2478台と続いた。BMWミニは同9・0%減の1520台で5位(6月は8位)に浮上したが、上位10ブランドの顔ぶれは前月から変動しなかった。

 7月単月としての過去最高を更新したブランドは、プジョー、ルノー、シトロエン、フィアット、ランドローバー、フェラーリ、ベントレー、スカニアの計8ブランドだった。

 価格帯別では、「1千万円以上」が同67・6%増の2502台と大幅な伸びを示した。「400万円以上1千万円未満」は同0・3%増の8723台、「400万円未満」は同9・3%増の8179台と全ての価格帯別で増加した。

 日本メーカーの輸入車は、同182・2%増の6745台だった。日産が同388・3%増の3662台、トヨタが同246・2%増の2164台だった。