TRI-AD時代に実施したカーメラとの実証実験

 トヨタ自動車傘下のウーブン・プラネット・ホールディングス(HD)は15日、自動運転車用の高精度地図を手がける米CARMERA(カーメラ)を買収すると発表した。自動地図生成プラットフォーム(AMP)開発を加速させるのが狙いだ。買収額や買収スキームは非公表だが、4月に公表した米リフトの自動運転部門(買収額は約595億円)に次ぐ大型買収になるという。

 カーメラは2015年創業の地図生成スタートアップ企業。米グーグル系のファンドなどから資金を調達し、車両情報やリモートセンシング情報から自動運転用に耐える地図の生成を試みている。ウーブン・プラネットとは、前身のトヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント(TRI―AD)時代から協業してきた経緯がある。買収後、カーメラはウーブン・プラネットの子会社となり、ウーブン・プラネット傘下の事業会社、ウーブン・アルファと協業する。約50人がAMPの開発に加わる見通しだ。