いすゞ自動車は8日、電動モーターで消防ポンプを駆動できる補助装置「スマートポンプ」を開発し、東京消防庁の水槽付き普通ポンプ車に採用されたと発表した。エンジンを停止した状態でも放水できるため、二酸化炭素(CO2)の排出量を削減するとともに夜間や早朝における消火活動の騒音を抑制できる。

 スマートポンプはいすゞグループのいすゞ車体(三井宏基社長、神奈川県藤沢市)が開発した。リチウムイオンバッテリーに蓄電した電力で電動モーターを動かして放水する。エンジンを停止した状態での放水可能時間は約1時間で、毎分300リットルを放水できる。