サンデンホールディングス(HD)は、オゾンUFB(ウルトラファインバブル)水が新型コロナウイルスを不活性化するオゾンUFB水生成器を開発したと発表した。その場で生成ができるため、比較的除菌剤の使用量が多いと考えられる幼稚園や学校、映画館、スポーツジム、オフィスなどへの導入を検討している。自動車関連では、レンタカーやタクシー、カーシェアサービスなどへの展開も見込んでいる。
オゾンUFB水に含まれるオゾンは、二酸化塩素や次亜塩素酸などよりも高い酸化力を持ち、多くの細菌やウイルスを死滅させることができると実証されている。オゾンUFB水生成器で大量に生成したオゾンUFB水をスプレーボトルなどに注入し、除菌剤として使用する。また、オゾンUFB水に含まれるオゾンは分解して酸素に戻るため、安全性が高く、環境にも優しいことから、多くの医療機関で施設内の消毒や感染症予防に利用されている。
今回、外部検査機関の実証実験によって、同製品で生成されるオゾンUFB水は新型コロナウイルスを99・9%以上不活性化させる効果が認められた。
同社では本格生産前に、まずはモニター展開で市場評価を実施するとしている。モニター評価の実施にあたっては、群馬県内の医療機関や介護施設にて試作品のモニター評価を行い、顧客満足度の向上を図る。