自動車技術会は17日、26日からオンラインで実施する自動車技術展示会「人とくるまのテクノロジー展(人テク展)2021オンライン」の開催概要を発表した。447社が出展して各社の最新技術などを紹介するほか、2050年のカーボンニュートラルの実現に向けた技術展や講演会を主催者企画として行う。
オンライン展示会は26日から7月30日まで実施する。開催期間は名古屋展示会の期間までをカバーするように設定したという。
テーマは「地球にやさしく豊かな社会を築く自動車技術」。展示会の会期を前半と後半に分け、前半は「将来の車社会を展望する技術展」、後半を「足元を固め持続可能な車社会を築く技術展」として、新しいエネルギー社会の構築や二酸化炭素(CO2)削減に寄与する自動車技術などを紹介する。
横浜展示会の期間に当たる28日までは、学術講演会(80セッション・講演数362件)や基調講演(キーノートアドレス)、授賞式、学生ポスターセッションを実施する。
キーノートアドレスでは、ソニーグループの川西泉執行役員が「ビジョン―Sプロジェクト:ソニーのモビリティに対する取り組み」と題し、次世代モビリティの研究開発について紹介する予定となっている。
人テク展の実地開催は、新型コロナウイルスの影響を受けて2年連続で断念することになった。その中でも電動化や自動運転など自動車業界が直面する課題解決につながる最先端の技術やソリューションが提案されるだけでなく、カーボンニュートラルの実現に寄与する自動車技術が紹介される貴重な展示会となりそうだ。