日本自動車輸入組合(JAIA、ティル・シェア理事長)が4日発表した11月の外国メーカー車の新規登録台数は前年同月比3.6%減の2万2909台となり、2カ月ぶりに減少に転じた。一部のモデルで新車の供給が遅れたことなどがマイナスの主な要因。ただ、足元の受注は回復基調にあるため、今後の登録台数増加に期待がかかる。

 ブランド別では、ジープとプジョー、シトロエン、ランドローバー、アバルト、フェラーリの6ブランドが11月単月として過去最高を記録した。新型車を投入したブランドを中心に販売台数を伸ばした。メルセデス・ベンツは、69カ月連続でブランド別の販売台数で首位だった。

 JAIAは「ブランドによって増減に差異はあるが、全体としては回復傾向にある」などとした。また、主要インポーターの担当者は「受注はもらっているが、納車が追い付いていないため登録台数に反映されていない」との声もあった。

 国内メーカーの逆輸入車は、同197.2%増の9018台となり、4カ月連続の増加だった。外国メーカー車と国内メーカーの逆輸入車を合わせた輸入車の総台数は、同19.2%増の3万1927台となった。登録車のうち輸入車が占めるシェアは、12.6%で、11月単月としては過去最高だった。

 また、外国メーカー車の1~11月の累計台数は前年同期比15.5%減の22万7500台だった。12月を前年並みと想定した場合、20年1~12月の販売台数は26万台前後になると予想される。