登録車と軽自動車を合わせた11月の車名別新車販売台数は、トヨタ自動車「ヤリス」が3カ月連続のトップだった。前月に続いて上位10車種のうち6車種をトヨタの登録車が占めた。登録車のみのランキングでは、統計開始以降で初めてトヨタ車が1~7位を独占。「アルファード」が初めて3位に入った。

 ヤリスのうち、8月発売の「ヤリスクロス」が前月のおよそ1.5倍となる1万38台に伸ばした。2位に入ったホンダの軽スーパーハイトワゴン「N-BOX(エヌボックス)」は軽トップを維持。3位はスズキの軽「スペーシア」だった。

 1~11月の累計販売台数では、エヌボックスが2位ヤリスに約4万8000台の差を付けており、4年連続の首位は確実な状況となった。

 日本自動車販売協会連合会(自販連、加藤和夫会長)によると、登録車ランキングは、ヤリスが5カ月連続の1位、トヨタ「ライズ」が2カ月連続の2位。3位のアルファードは、兄弟車「ヴェルファイア」からの乗り替え需要なども取り込み、前年比75.9%増と躍進。暦年の販売台数でミニバンのトップとなる見通しだ。5月にトヨタが全店舗全車種販売(一部車種除く)に移行したことで、より人気車に受注が集中する傾向が強まっている。トヨタ以外ではホンダ「フィット」が8位に入った。

 全国軽自動車協会連合会(全軽自協、堀井仁会長)によると、軽ランキングでエヌボックスが1位となるのは12カ月連続。2位にスペーシア、3位にダイハツ工業「タント」が入った。タントは工場の稼働停止で供給の停滞が危ぐされていたものの、11月の段階で影響は限定的だった。