ホンダアクセス(白土清成社長、埼玉県新座市)は、「家族での長距離ドライブに関する調査2020」の結果を公表した。調査からは、多くのドライバーが新型コロナウイルスの感染対策を意識していることに加え、ドライブ時の予算が前年から大幅に上昇したことも明らかとなった。

 調査は7月上旬、ネットエイジア(三清慎一郎代表取締役、東京都中央区)がインターネット上で実施。自家用車を保有し、配偶者と子供がいる20~59歳の男女1千人から回答を得た。

 「長距離ドライブ時の感染予防で行いたいこと」(複数回答)では、「感染者の多い地域へ行かない」が59・6%を占めてトップとなり、「窓を開けて換気をする」(30・0%)と「手を消毒してから乗る」(29・8%)が続いた。「長距離ドライブに欠かせないアイテム・装備」(複数回答)でも、「マスク」(33・0%)や「除菌シート・消毒用アルコール」(31・5%)など、感染症対策グッズが上位に食い込んだ。

 新たな宿泊スタイルへの関心も高まりつつある。ホテルの駐車場での車中泊を「非常に利用してみたい」「まあ利用してみたい」を合わせた割合は41・4%となり、20、30歳代男性では58・0%に達した。ホンダアクセスは「『3密』を回避しながら旅行を楽しめる」サービスとして車中泊が登場していると指摘し、今後は若者を中心に普及がさらに進むと見ている。

 予算上昇も顕著だ。日帰りドライブの平均額は1万4153円と前年より4354円(44・4%)増加し、宿泊を伴うドライブでは4万5012円と同1万5934円(54・8%)の大幅増となった。「コロナ禍による外出自粛で長距離ドライブを控えた家庭が多く、今後のドライブの際には奮発してもいいと考えているのでは」と同社は分析している。