A1発表会では「ものんくる」がライブ

アウディジャパンは、コンパクトハッチバック「A1スポーツバック35 TFSI」を、8年ぶりにフルモデルチェンジして11月25日に発売すると発表した。2代目となる新型A1は室内空間を拡大、「パワフルなデザインに先進機能を凝縮して、新しい顧客にも楽しんでもらえるクルマ」(フィリップ・ノアック社長)として販売拡大を目指す。販売目標は年間4000台。国内では新型車から3ドアハッチバックの販売を取り止め、5ドアのみの設定となる。

A1は2011年に市場投入したコンパクトハッチバックで、世界で累計90万台、日本でも累計3万台を販売したアウディのエントリーモデル。

新型車はボディ骨格に熱間成形スチール製のコンポーネントを採用し、ボディ剛性を高めるとともに、組み立ての精度を向上することで、スポーティな走行性能と車内の静粛性の向上を図った。ホイールベースは従来比95mm長くして居住空間を拡大、荷室も65リットル拡大した。

外観は、シングルフレームグリルや、サイドエアインレット、ボンネット先端の3分割スリットが特徴。Cピラーもワイドにした。ワイドなトレッドと短いオーバーハングは、1980年代のラリー界を席巻した「アウディ・スポーツ・クワトロ」を彷彿させる。ヘッドライトのロービーム、ハイビームに加え、ポジショニングライトやターンインジケーター、リヤコンビネーションライトなどすべてにLEDを採用した。

インテリアはインストルメントパネルを運転席側へと傾斜させて、ドライバーオリエンテッドな空間を演出。高解像度10.25インチのフル液晶ディスプレイ式のデジタルインストルメントクラスターを採用した。USB充電ポートは標準装備し、アップルカープレイやアンドロイド・オートが利用可能な「アウディ・スマートフォン・インターフェイス」や、非接触充電できる「ワイヤレスチャージング」をオプション設定した。11個のスピーカーによって高音質を実現する「Bang & Olufsen 3D サラウンドシステム」もA1として初めてオプション設定した。

エンジンは1.0リッターの「25 TFSI」と、先代の1.4リッターの後継となる新開発1.5リッター「35 TFSI」の2種類を設定する。新開発エンジンは高圧の直噴システムの採用などで最高出力110kW、最大トルク250Nmを発揮する。気筒休止システム「シリンダーオンデマンド」によって燃費を改善する。トランスミッションは全車7速Sトロニックを採用する。

運転支援システムも上級モデル並みの装備を採用する。霧などで視界が悪くても、レーダーセンサーで前方を走るクルマや道路を横断する歩行者など、危険な状況を検知、警告や必要に応じて緊急自動ブレーキを作動するアウディプレセンスフロントを全車に標準装備する。

ボディカラーはアウディとして初となる「ティオマングリーン」、「パイソンイエローメタリック」をはじめとする10色を設定する。

価格は1.5リッターのアドバンスドが365万円、ラインが391万円。1.0リッターエンジン搭載モデルは2020年第2四半期に導入する予定。。