AIによる渋滞予測の概念図
AIの活用による渋滞予測の活用イメージ

中日本高速道路(NEXCO中日本)は、AI(人工知能)を活用して渋滞予測する技術の開発に着手したと発表した。

現在、交通混雑期などの数カ月先の渋滞予測については、高速道路ドライブアドバイザーが、過去3年分の渋滞実績の重ね合わせや、曜日配列新規開通などの道路状況の変化、直近の交通動向、周辺イベントの影響などを考慮して予測している。

新たにデータ取得を自動化し、高速道路ドライブアドバイザーが手作業で行っていた作業について、AIを活用した技術を開発する。

AIによる渋滞予測モデルは、過去の渋滞実績データを機械学習し、将来のある日時や場所における交通集中に伴う渋滞発生の有無と渋滞長を予測する。今回の開発では、過去に渋滞が発生している主要なボトルネックを対象とし、2013年から2017年までの5年分の渋滞実績データを教師データとして学習に使用する。

また、予測結果を検証し、教師データの充実や、AIの予測精度の向上を図り、事故や異常気象などの突発事象、工事規制に伴う渋滞など、AIによる渋滞予測の対象範囲の拡大を検討する。

AIによる渋滞予測を実現することで、高速道路ドライブアドバイザーが行っている渋滞実績の重ね合わせ作業や、補正作業などの時間が大幅に短縮でき、業務の高度化や効率化が図れる見通し。