映像や書籍などで見知っていた絵画でも、美術館に足を運んで実物を見ると、抱いていた印象がガラリと変わる。照明や壁の色、鑑賞している人たちの様子など、展示室を構成するさまざまな要素で絵画の印象は左右されやすい。先日鑑賞したある特別展では、壁のほとんどすべてが薄いピンク色で構成され、ポップな印象に仕上げられた部屋があった。壁面の薄いピンク色の効果からか…