家名とは暖簾(のれん)である。ここでいう家名とは会社の経営と考えてもよい。創業者が作った家訓や社是を守るためには、仕事を何よりも第一に考え、決して本業をおろそかにしない事を旨とした。「相変わらず」を理想にし、「決して他業に指を染めるなかれ」が、家業の守りであった。外村与左衛門家「謹言」に「人は一代、名は末代家を保つ道は、勤と倹とにあり、奢(しゃ)…