奈良・興福寺の阿修羅像が、ほぼ半世紀ぶりに東京で観られる。興福寺創建1300年を記念して東京国立博物館で開催中の「国宝 阿修羅展」だ◆阿修羅像は奈良時代の作で、彩色された乾漆造り、像高は153・4センチメートル。三面六臂の上半身に条帛と天衣をかけ、胸飾りと臂釧や腕釧をつけて裳をまとい、板金剛をはく。その小顔でスリムなプロポーションは、現代の“美少…