傳役(もりやく、ふやく)とは、跡継ぎを育てる役目のことで古くからあったようだ。よく知られるようになったのは戦国時代の頃からで、豊臣秀吉の子秀頼の傳役が前田利家だった◆国を治めるトップの跡継ぎを育てるのだから凡庸では勤まらない。主君の子だからといって遠慮しては教育にならないし、時には厳しいことも言わなければいけない。その加減で苦労した傳役も多かった…